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傷心卯月、帰る。

03:09


帰ろう。
私はそう思った。


人がいるところへ。そう思った私は、その足で外国へ飛んだ。
外の国は、活気に溢れていた。
けれど、あの砂浜で感じた虚無感をぬぐい去ることは出来なかった。

言語が違った。
たったそれだけのことなのに、それが周りの人々私の差を決定的なものにしていた。
食が違う、文化が違う、習慣が違う。そんなのは分かっていた。
けれども、それを埋めるのが他との意思疎通であり、それが出来ない私は結局、異端だったのだ。

言語が違うことは、様々な弊害をももたらしていた。
詐欺にあっても、泣き寝入りするしかなかった。
空き巣に見舞われても、誰も頼れる人などいなかった。
傷心旅行に来たはずなのに、傷を癒すどころか手痛い扱いしか受けられなかったように思う。
思わず自嘲せずにはいられない、悪い冗談のようである。
けれどもそれが現実であることが、夢見心地であった私の心を呼び覚ましてくれたように感じた。


帰ろう。
今はまだ異国の地だけど、帰ったらすぐ、みんなに話して回ろう。
十中八九だったのに、何故か1割の方を引いちゃったよ、と。
傷心旅行に行ったつもりだったのに、さらに傷心して帰って来ちゃったよ、と。

そうやっておもしろおかしく自分の不幸を人に話して、笑い飛ばして貰おう。
そうすればこそ、私の心は晴れるんだ。



さぁ、帰ろう―――――――――






没文章。
私が実際にパリに行ったときに起こった出来事です。



街を闊歩している最中にたまたま橋を通りかかったときのことである。

絵描き風の老人が、絵を並べていた。
どうやら自分で描いた絵を売っているらしい。
ぼんやりと並べられた絵を見ながら通り過ぎようとした私は、ふと足を止めた。

青い空の下、掛かる一本の橋。流れる川には小舟が浮かび、
左右に広がる町並みもどこか情緒溢れ、絵全体にも風情が感じられる一枚だった。
普段芸術に疎い私でも、こういう絵ならば家の片隅にでも飾って良いかも知れない…
そう思っていると、その老人がこちらに話しかけながら指で2を示す。

何か一つ、記念になるものを買って帰っても良いかも知れない。
そう思った私は、指示された通り札を2枚その老人に差し出した。
しかし老人は手を横に振る。どうやら桁が一つ違うようだ。
桁一つ違うとなるとさすがに買うかどうかためらわれる金額ではあったが、
悩んだ末に私は結局その金額を支払い、絵を購入してその場を立ち去った。

次に私は、近代的なデパートのような店に入る。
店員に話しかけられない程度に適度にものを物色していると、
ふとどこかで見たことのある絵を土産屋で見つけたのである。

そう、あの時橋で絵描きから購入した絵が、くるくる丸められビニールで包装され、数十個そこに並んでいた。

これは明らかに詐欺である。私は急いで橋まで戻るものの、
その老人は忽然とその場から消え去っていた。

購入した絵をもう一度よく見てみると、
素人が見ても分からぬよう、巧妙に川や空、縁などに絵の具を上から塗られていて、
その絵の具が少々枠からはみ出しているためにあたかも手書き風に見せられる。そんなような細工をしてあった。
素人が芸術に興味本位で首を突っ込んではいけないと言う話を、私は身をもって知る羽目になったわけである。





結局損をしたのは、何ユーロだろう…20払って5ユーロぐらいだったから、当時2千円ぐらいですかね?
ともあれ、2千円でとてつもなくいい経験をしたな、と割り切ることにしてます。
まさかとは思っていたけど、私でも現実の話として詐欺に引っかかるものなんだなぁ、と。
ちなみに一緒に絵を購入した友人に話すと、未だに苦虫をかみつぶしたような顔をします。


空き巣の話は、別の団体旅行の時の別PTで起こった出来事です。ひっぱってきちゃいました、テヘッ
なんかホテルが保証してくれなかったそうで、外国怖いとこですねホント…。



尚私は笑い話の一つとして、空港集合時、
パスポート忘れて旅行結局キャンセルになったというとんでもなくお馬鹿なネタ話を持っていたりするのですが、
これもまぁ機会があればおいおい話していくことにしましょう…。




さて、次回でこのいまいち方向性がよく分からない文章も終わりです。ちゃちゃっと短文書いて終わりです。
やっとこさ卯月さん帰ってきますよ!
これで卵月さんもお役ご免ですよ!



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