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傷心卯月、どこへ往く。

11:47


眼前に広がるコンクリートの地上を見下ろしながら、ため息を一つ。
吐き出した息が目の前のガラスを少し曇らせ、徐々に消えていった。
目の前の巨大なウィンドウ越しにうっすらと見る自分の顔は、
見上げる空と同じようにどんよりと曇っていて、
ふとなんだかこれから戦場に赴く兵士のような顔だな、と感じた。少し失笑。

あいにくの雨だからであろうか。
唯でさえ利用客の少ない地方空港は、かなり閑散としていた。
売店のカウンターに座るおばちゃんの、雑誌をめくる音だけがかすかに聞こえる。
本日何度目なのか分からないため息を吐きつつ、
誰も座っていない長椅子の真ん中に静かに腰掛け、時折飛び立つ飛行機を物憂げに仰ぎ見る。

…………これから、どこへ行こうか―――


確率という名の恋人、それも十中八九という普通なら裏切るはずもない恋人に盛大にフラれてから、
私はおもわず家を飛び出していた。
深夜の街をひとしきり彷徨った挙げ句、ATMで幾ばくかのお金を引き出して一台のタクシーを止め、

「どこでもいいから、遠いところに連れて行って下さい」

か細い声でそれだけを告げる。当分、家には戻りたくなかった。
徐々に速度を上げて流れ去ってゆく外の景色を窓越しに見ながら、私は必死に涙を堪えていた。


『………行き 定刻 11時50分発 2807便 ご利用の お客様は…』

よく響くアナウンスで、現実へと引き戻される。
途中で買った鞄に今まで握っていたペットボトルを詰め込み、搭乗ゲートに向かう。

ゲートをくぐる前に、もう一度だけ振り返った。
ここにはもう、当分戻ってこないだろう―――






え-、どこかのぱんださんがDxMを使ってノベル風に動画作成していたようです。
どうでもいいような一発ネタ的なものなのに、それをネタでかぶせるなんて…!

卯月ハルカの消失


おちなし


コメント

  1. Re: 傷心卯月、どこへ往く。

    ゴールしちゃだめええええええええええ

  2. Re: 傷心卯月、どこへ往く。

    2回目は十中八九ってホドでもない気が(

    はーい戻りましょうねー(´・ω・)=C<´ д`)っ))) ズリズリ

  3. Re: 傷心卯月、どこへ往く。

    7月18日には四葉の庭博だよー、戻っておいでー。

  4. Re: 傷心卯月、どこへ往く。

    >あるぱさん

    もう…ボークしてもいいよね…(違

    >アジュさん

    違うんです、私の考え方は
    「十中八九の確率を通り抜けた後の、3分の1を引く運のなさ」
    ということなのです。
    カード以外を引いていれば損失も少しは軽減されたでしょうし、まだ布団被って枕濡らすだけでなんとかなったのですが…。

    ウワキナーコイヲハヤクアキーラメナイカギリー ウチヘハーカエラナイー♪

    >ほっしーさん
    ええ、こちらも非公開コメントにてタレコミしてくださった方がいて気づきました。
    せっかくこのまま逃亡ネタで引っ張ろうと思ったのに

    いえ、実は逃亡してるのは私のドッペルなんですはい。

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