--:--

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

卯月家のエイプリルフール その2 「サイボーグしますか?百合しますか?」

14:00


前回の記事はこちらです。





 「ティラミス!!水陸!!!」




14-2-1.jpg



やっとこさ追いついた二人(厳密には一人と一匹)を前に、息を切らせながら叫ぶ。
二人は私の声に気づき、振り向く。



 「……ご主人さま」

 「……ご主人……」



……!?!?



 「すいません、書き置きもしましたが、私たちはご主人様の元を離れようと思います」

 「……今まで、ありがとうございました」



……!?!?



 「え?いや、ティラミスは分かるけど、もう一人誰がしゃべってるの?」



当然のごとくついて出た疑問を、ティラミスは不思議そうに首をかしげながら答える。







 「……水陸ちゃんに、決まってるじゃないですか」










……えええええ!?





14-2-2.jpg



 「い、いや、だって水陸は男……」

 「男だとしたのは、ご主人さまだったじゃないですか。
  『イモムシの性別ってよく分からないから、とりあえず男ってことで』と」

 「……ちょっと、悲しかったです」

 「い、い、いやいや、いやいやいや………」



そうは否定してみるものの、よくよく記憶を掘り起こしてみれば、
確かに私が一方的に性別を決めていたような気も。




 「ともかく、私たちはこのまま二人で新たな生活へと移ろうと思います」

 「……心機一転の4月、ですしね」

 「い、いや、ちょっとまって



思わず声を荒げてしまう。



 「い、いきなりすぎるじゃない。
  な、何か私やさくらたちに落ち度があった?指摘してもらえれば直……」

 「えっと、それを言っていいなら……」

 「うっ……」



なんかもう心当たりがいっぱいありすぎてどうしようもない感じ。
特に水陸に対しては数え切れないほど心当たりが。



 「……まあ、ご主人のせいではないんです。
  置き手紙にも書きましたけれども、私とティラミスさんは恋人関係になったんです

 「はい…………えっ?

 「だから、恋人どうしになったんです」



固まる私。




14-2-3.jpg



 「い、いや、まあ水陸がティラミスのことを好いていたのは知ってたよ?
  知ってたし、そのネタで卯月家の日常(いびつな卵編)を書いていこうと思っていたけれど、
  まさか水陸が告白しちゃって、さらにティラミスがそれを受けるなんて……」

 「水陸ちゃんはかわいいですし我慢強いですし、この人になら私のすべてを預けてもいいかなって思ったんです」

 「……///」

 「いや、じゃ、じゃあ、この後予定してる水陸のサイボーグ化とか、フォームチェンジとか、
  悪の組織とか、卵の謎とか、ど、どうすれば……」



冗談のように聞こえるかもしれないが、全部これはいびつな卵編の規定事項だったりする。



 「そもそも、あのいびつな卵編、もう書く機会はないのではないですか?」

 「……いや、時間がとれれば書きたいとは常々……」

 「ちなみに、その機会はいつ訪れるのです?」

 「て、天変地異が起こったとき……とか……」

 「……ふみゅう」



水陸がいつものようなため息をついた。



 「っと、すいませんご主人さま……いえ、卯月さん
  そろそろ飛空庭の時間が迫ってますので、私たちはこれにて」

 「……今まで、ありがとうございました。お元気で」





呆然と立ち尽くす私を背に、二人はまた歩き始め、
私はただそれを眺めることしか、出来なかった。






次の記事はこちらです。



コメント

    コメントの投稿

    スパム防止のため、httpと大手サービスのアドレスを禁止語句に指定しております。
    (コメントの編集・削除時に必要)
    (管理者にだけ表示を許可する)



    上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。