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七夕の願い

21:58


今日は七夕。

しかし短冊に願いを書いたところで叶ったことなど一度もなく、
安い折り紙を適当に切って作ったことが丸見えのいびつな短冊は、
淡き願いを乗せたままささと共に焼却炉に投げ捨てられる運命。

いもしない織姫だの彦星だのを見つけようと天を仰げば
一面に広がるのは暗澹たる曇り空。
若干町の明かりで明るく見えるのがまた腹立たしいこの頃。

ああ、いっそもう誰でも良いから、一度で良いから、
七夕というイベントに希望を持たせて下さい。
犬でも猿でも狸でも狐でもブタでも何でも良いですから…。




卯月家の日常


卯月家の日常、この企画は
卯月遥とその家族達の、平凡とは名ばかりの逸脱した日常を、SS風味で書き連ねてゆきます。
SSに耐性のない方は他の記事へと避難して頂けると幸いです。




七夕から二日ほど過ぎた、良く晴れた日のこと。
七夕の日に「願い事が叶わないなんておかしい!!」
なんてニュアンスの台詞を吐いたまま外出していったご主人は、未だ家に帰って来ません。
けれど、ふらりと外に出て行ったまま数日帰ってこないのも良くある話で、
いつもの通りルルイエハートの『ティラミス』さんは家事に勤しみ、
水色クローラーの『水陸両用』は日向ぼっこに勤しみ、
そして、ネコマタ桃ハートの私『卯月さくら』は…












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猛烈に、怒り狂ってました。



どんな理由があるにしろ、家主が何も告げず家を離れるなんてやってはいけないことだとは思いませんか。
せめてどこかいくにしたって、私達の誰かを連れて行けば安心なのに、
突然一人でふらっとどこかに行っちゃうなんて、
痴呆症の老人じゃないんだから本当に自重して欲しいところです。
………心配する、こっちの身にもなって欲しいです。全く。




そんな、どうやって此度のことを糾弾しようか考えていると、ウイーンと飛空庭のエレベーターが動く音。
基本的にご主人がいないと知り合いの方々は来ないし、中はきっとご主人のはず。
となると、盛大なお出迎えをしなければ。

私は息を大きく吸って、エレベーターの扉が開いたのを見計らって………



 「ごしゅじ………ん?

 「………ただいま、みんな」



エレベーターの扉が開いてから気づく、ご主人様の様子。
目をまん丸に見開いて、どこか呆然としたその姿は、
何か悪い夢を見た直後のような、そんな異様な雰囲気を漂わせてました。
出迎えに来た水陸やティラミスさんと、いつもと違うその姿に戸惑って顔を見合わせます。



 「ああ、さくら。ただいま。あのね、夢が叶ったよ…」

 「…へ?え?ゆ、夢?」

 「そう。そして、みんなに一つ知らせておかなきゃならない事ができたんだけど」

 「な、何ですか改まって…」



何だかとんでもないパンドラの箱を開けるような、そんな印象を受けながらとりあえず私が相づちを打つ。



 「今日から…」



き、今日から何?!
今日から借金の形にこの家を引っ越さなきゃならないとか!?
それとも今日からアクロポリスポリスのご厄介になるとか!?




















 「家族が増えます」








 「…………………………ええーーーっ!?






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巷で噂になっている、モンスターの擬人化『アルマ』。
噂程度で留まるくらい、実際問題希少価値が高い存在らしく、
ご主人もいいなあいいなあ言っていたのは知っていたけれど、
まさかふらりと出かけて戻ってきたと思ったら連れていた…なんて、誰が思ったでしょうか。
まあ、貰ってくる経緯も色々あったみたいなのですけれども。



 「ところで、貰ってくるにしても色々掛かったんではないんですか?」

 「うん。とりあえず銀行の貯蓄だけでは賄いきれなかったから、
 私のタイムイズマネー用のお金も全額溶けちゃったけど」

 「えっ、 あの前回のレポートにて
 ご主人様がこれ見よがしと見せつけるようにSSに撮し込んだ
あの90Mですか?」

 「ど、どうしてそれを…」

 「見栄っ張りなご主人のことです、これくらいわざとらしさを演出しつつやるだろうなと思ってましたよ…」

 「…さくら、ブロガーとは時として見栄を張らなければならない生き物なのだよ。それは読者に媚びずにひたすら中立を守りつつ文章を書く執筆者としての責務でもある。読者に嘗められてしまっては栄える文章も栄えなくなってしまうわけだし。いやあまあ私の文章がそもそも栄えがあるのかと言われればむしろ長文過ぎてハエがたかってそうな気もするけれど、ともかk…」

 「はいはい、分かりましたよ。
 にしても、それが無くなるということはご主人様が狩りにいけなくなるってことじゃないですか。
 いくらバウさんを迎え入れるためとはいえ、後先考えず行動するのは良くないと思いますよ?」

 「ハンセイシテマス」



…でも、ご主人がふらっと狩りに行かなくなるのは、私としてはちょっとうれしかったりもするかな…。



 「ともあれ、これで貯蓄もゼロ、と…。
 ECOスタイル用の衣装購入代も飛んじゃいましたよ、どうするんですか?」

 「ノーザン地下と大富豪でなんとかするよ…」

 「はあ、まあそこまで考えているんならいいんですが」



あきれたようなため息を演技のように吐き出してから、私は目線を横のそわそわしている子へ。



 「…はじめまして」

 「は、は、はじめましてです」



努めて明るい声で言ったつもりだったのですが、
どうも今までのやりとりで萎縮しちゃったような印象を受けました。
今言うことじゃなかったかも…なんて思いながら、取り繕うように自己紹介。



 「わたしはさくら。ご主人に…えーっと、拾われたネコマタ、ってことでいいのかな」

 「私はティラミスと申します。この家で家事を主にやらせて頂いてます」

 「みゅう!」



空気を読んで2人が続けてくれました。



 「は、はじめまして…ぼくは、ご主人様のお嫁さんです」



それに呼応して、バウさんも自己紹介…を…………




















 「ごしゅじーーん!!(怒」


 「ハッハッハッハ(壊」

 「ハッハッハッハ、じゃないですよ一体どういうことですか説明してください!!」

 「そ、そうですよ、一体先様とどういう取り決めがあったのか教えて下さらないと」

 「み、みぎゅぅ…」



バウさんそっちのけで詰め寄る私。そしてそれに同調する2人。
というか普段おしとやかなティラミスさんすら
つい言及してしまうぐらいやばいこと言いましたからね、バウさんが。



 「いやー、あの時の発言を本当に真に受けるとは思わなかったよ…」

 「ぼ、ぼく、ご主人様のお嫁さんじゃなかったですか?」

 「いや、大丈夫お嫁さんにならないかとは言ったから、気にしないでいいよ」

 「バウさんは気にしなくてもこっちは気になるんですよ!!」

 「いや、本当に他意はないよ。挨拶に言葉のあやを含んだだけだったんだって」



…事情を聞くと、どうやらご主人の冗談を真に受けただけだったようで。
全く、大声の出し損だったです…。喉がイガイガ。
ふと隣を見ると、二人もどこかホットした様子。ちょっと苦笑い。




 「ところでバウさん、お名前はバウさん…ってお呼びしても良いのです?」

 「ああ、そういえば名前は貰ってくる前から付けられてなかったみたいだね」

 「ぼくはバウです!」

 「うん、そうなんだけど…他のバウとの差別化を図るためにも、名前は付けた方が良いかな」

 「そうですね、他のバウ・アルマさんが間違えてしまうかも知れませんし」

 「うーんそうだねえ…」



どうやら名前を付けることになったようです。
バウさん含め、みんながご主人様の次の言葉を待ちます。



 「うーーーーーーーん………」

 「うーーーーーーーーーーーーーーーーん………」



…中々出てこなかったみたいで、ひとしきり唸った後、
ようやくご主人様は口を開きました。




 「…………あれだ」















 「チョモランマとかどうかな」








 「チョモランマですか!いい名前です!」

 「バウさん、ご主人絶対それ真面目に考えてないですよ…」

 「そ、そうなんですか!?」

 「うんごめん、適当にぼけてみたゴメンネ」

 「ご主人…真面目に考えて下さいよ…」



ティラミスさんもお得意の苦笑モード。



 「でもごめん、実はあんまり浮かばないってのはホント。
 ティラミスから名前の系統を受け継ぐのなら、
 色あい的に『モンブラン』とか『ブッシュ・ド・ノエル』とかどうかなと思ったんだけど…」

 「なるほど、モンブランからチョモランマが出てきたんですね…」

 「なぜばたれし」



何だかボケの思考回路が分かってしまう当たり、変な意味で付き合いが長いんだなあと再確認。
再確認したくもなかったですが。



 「あれだねー、どちらかと言えば『ブッシュ・ド・ノエル』の一部をとって」

 「ノエル…ですか?」


 「『ブッシュ』だね」


 「…またボケましたね」

 「失礼な!かの有名なアメリカ大統領の名前でもあるし、色々と素敵な名前じゃないか!!」

 「じゃあぼくはブッシュになったですか?」

 「いやいや、『ド』でも良いんじゃないかな、斬新な名前で親しみが持てそうだし」

 「ぼくはドですか!素敵な名前です!!ご主人様、ぼくこの名前を大切にしますね!!」

 「すいませんごめんなさいボケました許して下さい」



そんな問答をやった後、ご主人は改まってこちらを向く。



 「でも、正直『ノエル』って言うような容姿じゃないのは確かなのよね」

 「確かに、言われてみればそうなのかもしれませんね…」

 「どうだろう、何かさくら達はいい名前の案とかある?」



………そう言われて改まって容姿を見てみると、活発そうでもありますし、
おしとやかそうでもありますし、純真無垢でもありそうです。中々に難しい感じ。

…私の名前みたくいくのなら、かえで、とかどうなんだろう…。



 「う、うーん、かえで…とか?」

 「私は………すいません、いぬ子、とかしか思いつきません…」

 「み、みゅう!」



一通り聞き終えたご主人は、改まって全員の方向を向きました。



 「良し閃いた」
















 「『いぬ子=ブッシュ・ド・ノエル=かえで=みゅう』でどうだ!」






ぽかーんとした空気が場を支配していました。若干一名を除いて。




 「そ、そんな覚えられそうもない名前になったですか!凄く偉くなった気分です!!」

 「言いづらいし略して…いのかみとかどうかな!」

 「神様になったですか!素敵です!!流石ご主人様です!!」

 「…………」



先ほどのお嫁さん問答もそうだったけれど、
このバウさんは世間一般のバウ・アルマと比べて幾分純粋すぎるのか、
人の話を真に受けて騙されがちなのかも。
むしろご主人もそのことを分かっててからかってる節もありますし。
これは、度が過ぎるようなら一度言わないとダメかも知れないですね…。



ともあれ、そんなようなコントのようなやりとりの末、
名前が『マロン』に決まったのですが、
そこに至るまで詳細に語るととんでもなく長くなりそうなので自重しておきます。




尚も庭先での雑談は続きました。



 「しかしホント可愛いねえマロンは」

 「かわいいですか!褒められたです!!」

 「うんうん、さくらがいきなりハート化して帰ってきた時と同じ気持ちを抱いてるよ。
 あの時もホント骨が折れるまで抱きしめたかったもの!」

 「あ、あはは…まあ確かにあの時のご主人の舞い上がりっぷりは尋常じゃなかったけれど…
 そういえばティラミスさんがやってきたときもそんなぐらいのテンションでしたよね?」

 「は、はい、そうですね…私も最初はご主人様のことを誤解するぐらいはしゃいでいましたね…」

 「この溢れんばかりの萌え心を胸の内に留めておく方が毒じゃないかフハハハハー」

 「うわー、ホント壊れてる…」



そんな、テンションが壊れているご主人様を中心に他愛もない雑談をしていたのですが、
ふと水陸の方を見ると、何だかしょんぼりしている様子。

よく考えると、ティラミスさんもマロンも私も、何らかの擬人化になっていて、
それに対してご主人が熱く語っている感じになっているわけで。
そりゃあ、水陸にとってはあまり面白くもない話になっているのかなーなんて、
ご主人に相づちを打ちながら頭の片隅で考えていました。



つぶらな瞳が元気なく細められる様を見て、
少し後でフォローを入れておこうかな、なんて思った、
そんなマロンが来たとある日の出来事でした。











うわああああ、遂に始めちゃいましたよシリーズもの!!
それもこれもぐりさんのせいですけどね!ありがとうございます!(?

まあ、元々構想自体は結構出来上がってはいたのですよね。
このブログに必要なとあることを、筋道立ててかいていくのもいいかなーなんて。
で、それにマロンが来たというイレギュラーも相まって見切り発車いたしました(

まあこういった、SSともとれなくもない文体で気が向いたときに書き連ねて行きたいなと思っております。
今回の話はあまり長くはならないと思いますので、お暇な方はお付き合い下さいな。




コメント

  1. なぜいぬ子にしなかったし…!シンゴーシンゴー

  2. バウさんおめでとうございます~♪
    モンブランからマロンに辿り着くなんて、一体どれだけ壮大な道のりがあったんだろう…(ぇ
    そして所持金のネタに全く気づかずスルーしてたのが悔しいぃぃぃー><

    しかし七夕とかクリスマスとかお祝い事の行事って特に何も無くても妙にわくわくしますね^^
    えぇ、本当に…特に何も無いんですけどねorz

  3. >名無しさん
    ブログ執筆中にぽろりといぬ子にしようかなーとか言ったら、
    それはひどい(´・ω・`) と言われたので止めましたはい…。 チョコなのに高カロリー!

    >フレイジアさん
    ありがとうございますー。
    いやあもうそれは山の頂上に到達するぐらい壮絶な道のりがあったのでしょうね。
    上に乗っかってる的な意味で(?

    願いを形にするという行為自体が、夢を叶えているような錯覚を覚えてしまうのかもですねー。
    要するにそこでそれ以上望まなければ楽しい気分のままなのですが…w

  4. いいねいいねー、遥さんのSSっぽいの好きだぜー!
    シリーズ楽しみにしてますっっb

  5. お返事遅れて申し訳ないですー。
    まったりと進めていこうかと思いますので、気長に更新をお待ち頂ければと思います…w

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