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卯月家のエイプリルフール 番外編 「ティラミスうめぇ」

22:00



前回の記事はこちらです。
また初回の記事はこちらです。






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 「そういえば、まだ私から皆に嘘ついてなかったよね」



ふと思い出してそんなことを言ってみる。



 「嘘だとバレバレな嘘を今更つくんです……?」



と、あきれ顔のみずなを余所に、あれこれ考え始める私。
ここまでやられたら、どうせなら何かしら仕返ししたい。




 「えーっとね」






 「私の布団が吹っ飛んだ」













部屋の暖気も、吹っ飛んだ気がした。



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卯月家のエイプリルフール その5 「正直、ガラクタにだって価値はあると思うタイプ」

20:00


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 「人にはついていい嘘とついてはいけない嘘があるの!!
  分かってる!?



 「ごめんなさい……」

 「ごめんなさいです……」

 「……はぁい」

 「……すみませんでした」

 「申し訳ありませんでした……」

 「みぎゅぅ……」



口々に謝罪の言葉を述べる、卯月家の面々。

個性豊かなこのメンバーを前に、実は「家長権限」を発動したことはほとんど無い。
それは単なる上下関係ではなく、本当の家族と同じぐらい、
個々と対等に接し、支え合って生きてゆきたいと常々願っているから。

それでも、時に「どうしても許せないこと」というのが出てきてしまう事があって、
そういったときには、渋々そういったものを使うことがあったりする。



卯月家のエイプリルフール その3 「2月はモーモーがいたから実は替え辛かった」

16:00


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うちひしがれた私の前に、キリカさんとチルハさんの二人が現れた。



 「どうしたの?元気ないよ?」

 「……何か、あったの?」

 「…………」



家族から、別れを告げられた。
そのショックから立ち直ることが出来ずに、私はそんな二人の言葉に、反応を返すことすら出来なかった。



 「……大丈夫?」

 「おーーい、見えてるー?」

 「…………」



……反応を返すことすら、出来なかった、はず、なのだが。




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 「おかしいなあ、普段とは明らかに様子がおかしいよ?キリカちゃん」

 「……そうだね、何かあったのかも、チルハちゃん」

 「…………?」



物凄い違和感を覚えて、私はふと二人の顔を見比べる。






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 「ん?どうしたの遥ちゃん」



そう答える、黒いゴスロリ服に身を包んだ黒羽根のタイタ。






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 「……元気に、なった?」



そう答える、和服装束に身を包んだ白羽根のタイタ。


強烈な違和感。



 「なんか、悩みでもあったの?」

 「……力に、なるよ?」

 「いや、あの、えっと…………」



一拍おいて、私は浮かんだ疑問をそのまま二人に投げかけた。





 「キャラ、反対じゃない……?」



卯月家のエイプリルフール その2 「サイボーグしますか?百合しますか?」

14:00


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 「ティラミス!!水陸!!!」




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やっとこさ追いついた二人(厳密には一人と一匹)を前に、息を切らせながら叫ぶ。
二人は私の声に気づき、振り向く。



 「……ご主人さま」

 「……ご主人……」



……!?!?



 「すいません、書き置きもしましたが、私たちはご主人様の元を離れようと思います」

 「……今まで、ありがとうございました」



……!?!?



 「え?いや、ティラミスは分かるけど、もう一人誰がしゃべってるの?」



当然のごとくついて出た疑問を、ティラミスは不思議そうに首をかしげながら答える。







 「……水陸ちゃんに、決まってるじゃないですか」










……えええええ!?



卯月家のエイプリルフール その1 「いいともって偉大だったよね」

12:00


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ふぅーと息をついて、空を仰いだ。4月1日、時刻は昼の12時。
鈍い痛みが走っている頭を振りながら、自らの手で肩をもむ。
それはいわば、「一仕事終えた」といった仕草だった。

エイプリルフールは、本来昼の12時で終わるという説もあるらしい。
今まではまるまる一日をつかって、エイプリルフールという大きなネタに乗っかってきたけれども、
今年はそういう方向でいいだろう。

そう自分自身を納得させて、私は席を立とうとした。
そのときである。





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 「ご主人ー!?」

 「わあっ、な、何みずな、何かあったの?」

 「何かあったのじゃないよもう!!」



明らかにフキゲンそうな面持ちで部屋に入ってきた、プルル・アルマのみずな。
腰に手を当て、人差し指を私に向けるそのポーズは、
まさに全身で苛立ちを表現していて、思わず私は怒られる理由を逡巡してしまっていた。



 「え、えっと、冷蔵庫にあったティラミス(ケーキ)を食べたの怒ってる?」

 「私のティラミス食べたの!?」

 「いや!た、食べてないきっと!うん食べてないようんうん!
  じゃああれだ、この間マロンに変なこと教えたのがいけなかった……?」

 「またマロンに変なこと教えたの!?」

 「ううんううん、教えてないよ私いい子だからそんな事教えてない!」



怒っている理由を当てようとすればするほど、ドツボにはまってゆくシステム。
ようやくそれに気づいた私は、兎に角みずなが怒っている理由を自分から言うまで、
貝のようにじっとしていようと心に決めた。



 「ご主人…………!」

 「……は、はひ…………!」



それはまるで死刑宣告のような、そんな緊張感。






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